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創立100周年のKLMがブエノスアイレスに描く持続可能な未来

Challenge 

KLMオランダ航空会社(以下、KLM)は、2019年10月に創業100周年を迎えました。この航空会社は、社名を変更することなく100年間経営を続ける世界初の航空会社です。MCIアルゼンチンは、この重要な節目に、今後の航空業界だけでなく次世代の旅行者のための持続可能な未来に向けた取り組みを表現したエクスペリエンスを考案してほしいという依頼をKLMよりいただきました。  

 

Solution 

100周年を祝うKLMが選んだMCIアルゼンチンの提案とは、クリエイティブな広告手法を採用しながら、地域社会にも良い影響をもたらすプロジェクトでした。地元のアーティストたちの参加を促し、記念日に込められる4つの重要ポイント(サステナビリティ、次世代、お祝い、ダイバーシティ)をテーマにした壁画を制作してもらうことになりました。

プロジェクトの詳細が発表された後、ブエノスアイレス周辺10か所で展示されるアートワークを制作するために、9人のアーティストが選ばれました。MCIアルゼンチンの役割は、プロジェクト全体の運営を担当することで、現場のプロジェクトマネージャーのもとでクライアントの要望がしっかりと反映された作品が最終的に仕上がるまで確認を行いました。

各壁画は光触媒でCO2を吸収する環境に優しい無害な塗料を使って描かれました。これにより、各壁画が約6kgの二酸化炭素を吸収することが期待されています。これらのアート作品は、樹木のように現地の空気の品質を向上させるのです。

この取り組みは、旅行に興味を持つグループからインスタグラム上で注目を浴びました。 'Painting the 100 years of KLM' キャンペーンを通じて、実際の体験とオンライン世界を結びつける試みが行われました。これは、壁画の前で写真を撮り、それに #KLM100 や #MuralesKLM などのハッシュタグを付けてインスタグラムで共有するというものでした。MCIアルゼンチンは、ハッシュタグ、インスタグラムストーリー、ユーザーが投稿したコンテンツを効果的に活用し、アーティスト、航空会社、現地のトラベルインフルエンサーのインスタグラムプレゼンスを構築し、このプロジェクトのエンゲージメントを高めることに成功しました。

この芸術プロジェクトにはデジタル要素も取り入れられました。各作品にはQRコードが付けられ、それをスキャンすると航空券が当たるチャンスがあるため、多くの人が壁画を鑑賞しに訪れました。

KLMは、カラフルで持続可能なプロジェクトを通じて、地域の魅力を広め、目的地に特別な価値を提供する役割を担い、成功しました。

参考URL
https://www.wearemci.com/en/painting-klms-100-years-in-buenos-aires-to-embody-clients-commitment-to-a-more-sustainable-future

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